第15回 APRA国際交流会in沖縄レポート
2010.11.24 (Wed.) JC Journal – APRA国際交流会in沖縄(日本語) -1
おはよう、沖縄、日本。
今朝、我々APRA 台湾の25名の会員は第15回APRA国際交流会に参加するため、日本の沖縄県に参りました。今回の交流会のテーマは「人本主義と亜僑間の連携」です。
台湾の「桃園国際空港」から沖縄の「那覇空港」まで、約1時間30分です。午後には沖縄に到着し、早速、あちこち観光を始めました。
最初の観光地は「首里城」です。
ご存じのように沖縄県は元々、独立した「琉球王国」として存在していましたが、13世紀に中国の「明」という王朝と親密な外交が始まりました。
その時、沖縄は「守礼の邦」(守礼の国)と名乗り、当時の明王朝に毎年貢ぎ物をしていました。
実は私は、今まで「守礼の邦」の名称が、なぜ「首里」に変更されたことが分かりませんでしたが、
(中国語の発音では、「首里」と「礼儀を守る」の発音は同じですが、漢字が違います)
今回の旅で感じた私の勝手な推測ですが、多分、近代の琉球人は自主意識が高く「礼儀を守る」の隠れた意味として「虐められやすい」の意味もあるため徐々に、発音が同じで漢字が違う「首里」に変更したのではないか、現在に使われている「首里」という漢字は「第一の故郷」の隠れた意味もあるのではないか、と思っています。
ちなみに、人間というものは、自分の中に矛盾するところがあり、卑下感=尊大感・・・貧乏人は「お金がない」と言われると嫌になり、お金持ちは「教養がない、人が良くない」と言われると嫌になるところがあります。
もし世の中の人達が、みんな客観的に自分の行為をかえりみることができれば、「自ら求めて苦労をする」ようになるでしょう。つまり、尊大感を持ちすぎない人というのは、実は卑下感を持つ人でもあるはずなのです。
(台湾語の中で「真正富有的人」「訳:本当なお金持ち人」(富がたくさんあるではなく)
「好雅人」「訳:修養がある人」、意味は「修養があり、気質がいい人です」。)
夕食後、二次会として、我々は「説法漫談民謡ライブ」へ説法漫談や沖縄の伝統民謡を観に行きました。
オーナーの安里賢次さんは、ずっと以前に一年間、警察官をしていたことがあるそうで、ガッチリした体格で両手には刺青があり、外見だけを見ると恐ろしい感じの人ですが、実は心がとても優しい人です。
この日、安里さんはみんなに「忍耐」に関する哲学を語ってくださいました。その中でも「他の人達が堪え忍べないことでも、我慢強く耐えてください。」というメッセージが印象的でした。
そして、安里さんが4年前に台湾へ旅行を行った時の話もお聞きしました。
それは、台湾の夜市で、台湾のヤクザに「日本から来たヤクザ」と間違われたことがあったそうです。この話はとても興味深かったです。この時の安里さんにとって、台湾人の優しさとホスピタリティが印象強かったようです。
今日の観光によってわかったことですが、歴史上や地理上から見ると台湾と琉球は昔から、そして今までも「同じ家族(民族)」のように感じられます。
私たちには、お互いに思いやる心(愛)があり、富(知識など)がありますので、みんなで切磋琢磨して「永遠の世界」を創造して行きましょう!
神の祝福あらんことを!
2010.11.25 (Thu.) JC Journal – APRA国際交流会in沖縄(日本語) -2
おはよう、沖縄、日本。
午前中に「琉球石油」総裁の稲嶺恵一さんを訪問しました。
琉球石油株式会社の年商は約600億円、従業人数2000人、稲嶺さんは中国東北部の大連市に生まれ、第二次世界大戦の末期に日本軍船に乗って中国の東北地方から一緒に撤退し、国に戻る途中で不運にも米軍の潜水艦と遭遇し、攻撃を受けた船が沈没したのです。
この時、稲嶺さん一家は海上で漂流しつつ、ついには台湾南部の高雄地方に上陸しました。
その結果、お父さんが病気になって、荷物や資産は全部、船が沈没した時に一緒に海に沈んでしまい、ご家族はすごく貧乏になったんだそうです。
その後、東港地方で素晴らしいお医者さん(沖縄から移民してきた方)と知り合ったおかげで、お父さんの病気を治療してもらえた上、稲嶺さん一家を日本に戻るまで面倒みて下さったそうです。
そのことがあってから、今でも稲嶺さんは台湾に対して特別な感情を持っているそうです。
第二次世界大戦により、沖縄の人達は約1/4の人口が戦死してしまいましたが、これにより、沖縄人は戦争に対して嫌悪感をもつようになったのです。
その結果、平和を尊び、戦争の記念碑文には、ただ自分達同胞の名前を刻むだけではなく、敵軍の名前も刻み、「みんな平等」という精神を持っているのです。
午後は、ぬちマース製塩所に見学にいきました。
製塩工場の高安正勝社長が、全員に製塩方法などの専門知識を解説してくれました。
この工場は特許の「常温状態で瞬間空中結晶製塩法」を持っています。
この手法では、海中のミネラルが保たれるという、とても素晴らしい技術です。
そして、沖縄は日本一の長寿県と言われています。
2009年の調査によって、全沖縄人口120万人中、百歳以上の老年人口の数は1000人ぐらいになりました。
聞くところによると、毎年台風が沖縄に来て、海水中の大量なミネラルが台風と一緒に沖縄の大地に吹きかけられるため、畑で出産された米、果物、野菜などの農産物の中にも、大量の有用成分をもたらされているのです。
つまり、台風が沖縄人を長寿にしているともいえるわけなのです。
台風がもたらした恵み以外として、多種のミネラル、バクテリアや有用成分が含有された海塩をよく食べること・・・特に「生命の塩」と呼ばれる「ぬちマース製塩観光工場」で生産された塩「ぬち(生命) マース(塩)」を普段から食べると、体にとてもいいのです。
私たちには、お互いに思いやる心(愛)があり、富(知識など)がありますので、みんなで切磋琢磨して「永遠の世界」を創造して行きましょう!
神の祝福あらんことを!
2010.11.26 (Fri.) JC Journal – APRA国際交流会in沖縄(日本語) – 3
おはよう、沖縄、日本。
今日は日本「和僑会」の第二回アジア大会、と、第九回HaLA (Happy Life Alliance) 社員満足(ES)の「感動物語発表会」に参加する予定です。
「和僑会」は2004年に香港で創立され、会員は殆ど世界各地にいる日本人で、特に世界各地にいる日本人ビジネスマンが多いため、会員相互の交流を深めることや、ビジネスチャンスを産み出す活動を主にしているのです。今回の交流会では、約300人のゲストが集まりました。
HaLA (Happy Life Alliance)とは、「従業員満足(ES)を高める」を主軸とした理念をもつ経営者によって、創立された民間団体です。
今回は、日本の4社と、台湾の2社の企業が、社員間でのエピソードや、お客様に関する感動的なストーリーを再現したVTRを作って放映していました。このような映像で感動的な物語を発表する手法は、各社の経営理念や企業のコアの部分を、本当に短時間で広報することができます。非常に価値ある学びでした。
夕食時、沖縄のアマチュア団体の方が「琉球エイサー太鼓」を披露くださったのですが、これは大変インパクトがあり、私自身、沖縄の人への新しい価値観を築けました。
1. このアマチュア団体には、小学生、中学生、大学生や社会人など様々な立場の人がいて、みんな太鼓や舞台が大好きだということで、自ら、「中国カンフーと舞踏」のイベントに参加したそうです。
2. 出演者はみんな、金儲けのためにするのではなく、単純に演奏したり、舞台にたったりするのが好きなんだそうです。さすがにひたむきな努力の甲斐あって、心を打たれるものです。エイサー太鼓への愛情と熱意は、演技中での笑顔として自信があふれでています。事実、大きな声や踊り、太鼓の音、そのものが観客を魅了するのです。
3. 聞くところによれば、沖縄の人は老若男女に関わらず、このように歌ったり、踊ったり大声を出しての運動が大好きなんだそうです。日本の芸能界では、沖縄県出身の人が多いのも、子どもの頃からこのように体を鍛えるし、様々な練習をするのですから、これは当然だと感じました。また、こういったことからも沖縄人は長生きなんでしょう。
4. 出演者たちは、「Ei-Ya-Sa-Ga」のような発音を繰り返して叫ぶのですが、これが「エイサー」と、どういう関係があるのかわからなかったものの、次第に自分でも無意識に「Ei-Ya-Sa-Ga」と声をあげていました。
私たちには、お互いに思いやる心(愛)があり、富(知識など)がありますので、みんなで切磋琢磨して「永遠の世界」を創造して行きましょう!
神の祝福あらんことを!
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