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メルマガ「社長のビタミン・一日一語」第5643号~第5647号(2022.10.20~10.27発行)
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【社長のビタミン・一日一語】5643 脱下請けの大原則
●脱下請けの大原則
松下幸之助翁の名著の一つに、
「経営のコツここなりと気づいた価値は百万両」
がありますが、
昨日は
「脱下請けのコツここなりと気づいた価値は百万両」
を得ました。
臥龍の顧問先の会の分科会
「メーカーの会」の勉強会を、
ホスト企業の群馬の笠盛さんで行いました。
笠盛⇒ http://www.kasamori.co.jp/
笠盛さんは、創業140年を超える刺繍の会社です。
主な得意先はアパレル(服飾メーカー)、
下請けとして刺繍を請け負っていましたが、
市場はじり貧、同業者は廃業倒産という状況です。
その中で、笠盛さんは、10年前前から
直販売のブランドを立ち上げ、
今では粗利益の比率が下請け(OEM)4割、
直売り6割となっています。
その秘訣は、「発想・素材・技術」にありました。
直ブランド「000(トリプルオー)」を立ち上げた
片倉洋一さんは、モノに開発の前に
「開発理念」として
「ミッション 発想と技術で日常を豊かに」を掲げます。
開発手順を「発想・素材・技術」に置きます。
通常、下請けメーカーは、
手元に今ある素材・技術で何が出来るかを考えます。
あるいはたまたま買っていただいた顧客を
「ボリュームゾーンという幻想」を抱いて追っかけます。
結果、すぐに業績は頭打ち、
現状の下請け(OEM)を超える業容が
生まれないということで、衰退廃業の軌道に入ります。
片倉さんは、
今の素材・技術で何が出来るかではなく、
「どんなものができたら喜んでもらえるか?」
「楽しくわくわくするものづくりは何か?」と考え、
それを何としても形にする「素材・技術」を
脳で汗かき、身体で汗かき、
四苦八苦しながら生み出していきました。
それが、「驚きの軽さ」
「驚きの肌へのやさしさ」を持った
「000」に結実しました。
000⇒ https://www.000-triple.com/
今までこの世になかったものを、
四苦八苦しながら生み出したので、
他社にはまねのできない
「ブラックボックス」がたくさんあります。
まさに「オンリーワン」の商品、
そして主力顧客がミドル以上の女性客という
奥行きのあるボリュームゾーンですから、
まだまだ成長の余地があります。
そして今ではOEMの方でも、
「発想・素材・技術」の順番ということで、
「こういう売り込み先があったんだ!」という
驚きの市場発掘をされています。
この「発想・素材・技術」の順番という
「脱下請けのコツここなりと気づいた価値は百万両」を得た、
下請けメーカーしか、今後は残らないのではないでしょうか?
真面目なだけでは残れません。
「発想」が必要です。
このコツに気付き、
一社でも多くの中小メーカーが、「脱下請け」と
「持続的成長」をものにされることを祈ります。
■同じ発想だった!
臥龍自身、
「発想・素材・技術」に強く共感するのは、
30歳の独立後、今持っている
知識・技術・経験で何が出来るかとは考えなかったからです。
どういう講座、どういうコンサルティング、
どういうセミナーがあれば、中小オーナー企業が
「歓喜する成果」が生まれるかを考え、
それを現実にするために、
「ゼロ発想」で取り組み、形にしていきました。
それが「企業進化道場」であり、
「第二創業戦略」でした。
以下の「企業進化道場」で、笠盛さんも進化しました。
【社長のビタミン・一日一語】5644 FC事業の動機が「うるさく言われたい」
●「個」対「個」の対等性
金曜日の朝、ある顧問先での
Zoomミーティングをしました。
テーマは、曼陀羅シートの中核要素決めと
羅針盤(中期ビジョン)シートの
今年度目標の改定で、
参加者はトップとNO.2のお二人でした。
進行でとても印象的だったのは、
「個」対「個」の対等性でした。
理念とビジョンを実現するために、
何がベターかを議論して決めていきます。
NO.2の方が、「社長、それは違うと思う。
それは”プロ風土創り”という今の課題に合いません」と
ストレートな言い方をされますが、
社長のことを尊敬していることは、
一ミリもずれていません。
こういう「個」対「個」の議論からは、
最善手が生まれます。
空気を読んだり、忖度したら、
大体中途半端な結論になります。
中途半端な結論を実行しても、
成果もまた中途半端なものになります。
■「うるさく言われたい」
同じく金曜日には、
コンパスウォークのオーナー会に伺いました。
出席率がほぼ100%ということで、
本部と加盟企業の絆を感じます。
暗いニュースが多い昨今、
このグループの発展は
明るい社会の「一隅照」ですので、
数少ない明るいニュースだと思います。
その上で、本部と加盟企業の
「個」対「個」の対等性が
これからは重要になると思いました。
外食産業の雄・物語コーポレーションが
FC事業を始めた理由が、
「うるさく言われたい」でした。
実質創業者の小林佳雄さんが、こう言いました。
「臥龍先生、ご存知のように、
社内文化で『名言しろ』と言っていますが、
その我が社でさえ、私に遠慮する空気を感じます。
トップが裸の王様になったら、企業はお終いです。
その点、
FCの加盟企業さんなら、忖度なく言ってくれます。
FC事業を始めた動機が、
『うるさく言われたい』は、
変わっていますかね?」
臥龍は、「確かに変わっていますが、
小林さんの美学に照らすと、なるほどですね」
とお答えしました。
コンパスウォークオーナー会も、本部と加盟企業が、
お互いに切磋琢磨することが大事だと、思いました。
いい会だからこそ、思ったことです。
【社長のビタミン・一日一語】5645 まったく新しい5年間が始まった!
●成長を象徴するようなもの凄いエネルギー
執筆のために映画断ちしていたので、
昨日は久しぶりの映画館でした。
今年38本目はインド映画「RRR」でした。
https://rrr-movie.jp/
成長していくインドを象徴するような
もの凄いエネルギーの映画でした。
後半は、もう主人公の二人が超人で、
細かなところは突っ込み放題ですが、
「そんなことはどうでもいいだろう!」という
爆走がすさまじい。
その中でよもや、ポロッと泣かされるとは・・・。
しかしこの映画、
イギリス人は見たくないだろうなあ。
まあちょっとぐらい落ち込んでいても、
元気はもらえる映画ですから、
栄養剤代わりに観劇されることをお勧めします。
■まったく新しい5年間が始まった!
このインド、来年には中国を人口で抜く予定です。
逆に中国は、日本以下の出生率により、
もの凄い「少子高齢化社会」に向かっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8469e849961126070943f4cf9d9d57742d2fd32b
そして3期目となる習近平体制、
異例づくめの強権発動です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221023/k10013867691000.html
政治局常務委員会のメンバー7人全員が、
習一派という完全独裁体制です。
毛沢東時代の権力集中が招いた悲劇から生まれた
国家主席2期、一極派閥への集中なしで来た中国が、
禁断の扉を開けました。
1979年から始まった解放政策から43年、
これからの5年間は、過去の43年間とは
違うものと考えておかないといけません。
もの凄い「少子高齢化社会」の進展から生まれる
内政不満を、外に向けてそらす恐れもあります。
日本の政治外交の正念場です。
いろいろと飛び交う国会論議を聞いていると、
思わず「そんなことはどうでもいいだろう!」と
言いたくなります。
超大型台風が発生したのに、
対策もしないで夫婦喧嘩をしている
家のように見えてしまうのは、
臥龍だけでしょうか?
【社長のビタミン・一日一語】5646 共感度と目指す世界は比例する
●共感度と目指す世界は比例する
自分がどういう言葉に共感するかで、
自分が目指す世界が決まります。
福岡ソフトバンクホークス球団会長
・王貞治氏の言葉です。
(ここから)
僕の現役時代には、
一球一球が文字通りの真剣勝負で、
絶対にミスは許されない、
と思いながら打席に立っていました。
よく「人間だからミスはするもんだよ」
と言う人がいますが、
初めからそう思ってやる人は、
必ずミスをするんです。
基本的にプロというのは、
ミスをしてはいけないんですよ。
プロは自分のことを、
人間だなんて思っちゃいけないんです。
百回やっても、
千回やっても絶対俺はちゃんとできる、
という強い気持ちを持って臨んで、
初めてプロと言えるんです。
相手もこちらを
打ち取ろうとしているわけですから、
最終的に悪い結果が出ることはあります。
でも、やる前から
それを受け入れちゃダメだということですよね。
真剣で斬り合いの勝負をしていた昔の武士が
「時にはミスもある」なんて思っていたら、
自らの命に関わってしまう。
だから彼らは、絶対にそういう思いは
持っていなかったはずです。
時代は違えど、
命懸けの勝負をしているかどうかですよ。
人間学の月刊誌「致知」2009年8月号より
(ここまで)
一読して心に浮かんだ感想。
Aさん:その通り!
Bさん:大げさな。
Cさん:こういうのは限られた一部の人の世界。
この三人は、行く世界が別々です。
臥龍はAですが、
この「致知」を27歳から購読しています。
創刊から5年後に当たる段階ですが、
登場される人物は一流の方々です。
幸いにも、臥龍は一貫して
「その通り!」で来ることができました。
それが今の世界、
日本有数の「経営者専門メンター」の世界です。
■子ども達の目指す世界が変わる
臥龍は、小中学生への「志授業」で、
必ず地元の偉人、その志や言葉を紹介します。
「偉人」に共感した子ども達は、
目指す世界が変わります。
https://youtu.be/5vXjBLq-luo
偉人の志や言葉は、子ども達にこそ必要です。
【社長のビタミン・一日一語】5647 「生き様が死に様、死に様が生き様」
●「生き様が死に様、死に様が生き様」
相当以前ですが、
刑務所のアイドルと言われている
女性歌手デュオ「Paix2(ペペ)」さんと
ご一緒になりました。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1502/02/news052.html
そのお一人、元看護士のMegumiさんから、
実に印象的な風景を伺いました。
「私、結構、末期患者さんを看ていたので、
人生の最後に立ち会うことも多かったですね。
そして、亡くなった後、
あっという間に人が溢れる方もいれば、
親族からも拒否される方がいました。
臥龍さん、死に様にその人の生き様が現れますね」
聞いた臥龍、
「では日々の生き様が、
その人の死に様を創っていますね。
つなげると
『生き様が死に様、死に様が生き様』ですね」と
お応えしました。
Megumiさん、
「その通りですね!」と興奮してくれました。
■「一日一生」
「一日一生」、
人間は残念ながら自分の寿命は分かりません。
だから仮に人生が今日で終わったとしても、
最幸の「死に様」になるように、
悔いなく生きようと思います。
「Paix2(ペペ)」さんに、
久しぶりに会いたいなと思います。
■「武士道とは死ぬことと見つけたり」
実は、「生き様が死に様、死に様が生き様」という
言葉を思い出したのは、昨日の朝のニュースで、
10月25日午後の衆院本会議で行われた
安倍晋三元首相に対する野田佳彦元首相の
追悼演説を聞いたからです。正直、泣きました。
https://toyokeizai.net/articles/-/628555
国葬のときの友人代表、
菅義偉元首相の追悼の辞も味がありましたが、
野田さんの演説は、政治家が今すべきことへの
警鐘として、ズシッと心に響きました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220927/k10013839151000.html
このお二人を指名したのが昭恵夫人だとしたら、
素晴らしい意思決定だと思います。
誰に送る言葉をもらうか、これは重要ですね。
安倍晋三元首相への追悼の辞や追悼演説を聞いて、
安倍さんの
「生き様が死に様、死に様が生き様」を強烈に感じました。
「武士道とは死ぬことと見つけたり」
今日一日も、
悔いなき死に様に繋がる一日ですね。
いい一日、
縁ある人々に感謝される一日にしましょうね。
事務所移転のお知らせ
この度、一般社団法人「志授業」推進協議会は、下記へ移転いたしました。
今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
[新所在地]
〒135-0062
東京都江東区東雲
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